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あの日から5年

2016年3月11日



岩手県宮古市の震災後の写真。瓦礫の間を歩く青年。

今は、青森弘前にいる田中くんが撮って送ってくれた写真です。

田中くんはその日、明けで家に居たときに震災に遭いました。

津波に足元をさらわれそうになりながら、1人のおばあさんを助け、

波が引いてから、避難所までお連れしたということです。




この生き地獄のような風景を、私たちは決して忘れることはできません。

自然は時として私たちを木の葉のような存在に陥れます。

私たちは自然の一部として、それもまた受け入れなければならない。

命に限りがあり、天寿だけでは決められない運命。

生きているというこの一瞬のすぐ背にはいつも死がある。



震災から4か月後、7月に行ったとき、陸前高田で撮った一枚です。

何万本という松林の中で残った一本松。

命は奇蹟です。







だから長生きを幸運にも手に入れることができたお年寄りには

長生きを思いっきり享受していただきたい。



介護職員の当然とも言うべき努力によって、お年寄りはこんなにも至福のときを過ごせる。

この2枚の写真は、昨年浴室の改修を経て、ついに全員を個浴に入っていただくことができた

愛媛県西予市の寿楽苑さんの入浴風景です。

寿楽苑亀岡さんからのメールを掲載いたします。(ご本人の許可をいただきました)

 
青山さんが帰られた翌日に、その最後の2名も國宇君(入浴委員長のスタッフ)が頑張って、個浴で入っていただくことが出来ました。
本当に、自分自身も全員個浴への道は、遥か先のように思っていましたが、こんなに早く特浴の方が全員個浴に入られるとは思っていなかったので、この時は大いに褒めてあげました。
それと同時に、國宇君たちを、羨ましいな~と思ってしまいました。
 
寿楽苑さんはトイレの改修も終わり、みなさん、どんどんトイレに行っておられるようです。



震災の日に、少しでもこうしてお年寄りの幸せそうな暮らしの姿を見ると

ホッとします。

生きているなら、とことん幸せに生きよう!

せっかくの命です。

せっかくの今日と言う日。

明日、明後日は、宮古から弘前に来ている田中くんがいる施設、幸陽荘さんで

セミナーです。

生きているお年寄りをとことん幸せにしたい。

KOKORO JAPAN が日本全国に広がっていきます!

 

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