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立山連峰

2022年4月8日



今日は風が少し冷たかったですが、立山がとってもきれいでした。

富山の岩瀬橋から眺めた景色。最高です。



 

椅子

2021年11月13日



2022年4月に発売予定の椅子。

青森県産業技術センター弘前工業研究所 医療福祉デザイン研究会主催で

青森の家具職人さんの力を借りて、介護現場の声を反映させた椅子を

3年越しで開発してきました。


2020年1月にコロナ感染が始まってからというもの、

直接現場には出られませんでしたが、施設建設の打ち合わせや

椅子の開発の打ち合わせをなんとかかんとか続けてこれました。

後半はリモート会議が増えてきましたが、かたちのあるものを

残せてきたことがなによりありがたかったです。

実際のお年寄りに触れる機会が激減してはいましたが、

今まで積み重ねてきた経験から、こんな椅子があれば、

落ち着いてごはんが食べられたり、座ったままでもお隣の人の方に

向きを変えたり、または、車いすから座り替えやすかったり、

逆に車いすに移りやすかったり、今まで不便だと思っていたことを

ぎっしり詰め込むことができました。

このほぼ2年間というもの、始めはまるで足止めを食らったような

マイナス思考だったものが、モノづくりにじっくりと取り組める

貴重な時間を与えられたんだとプラスにとらえることができました。

携わった施設が完成してオープンしてもお披露目会をすることもできず

本当に寂しかったのですが、オープンした施設どれもが、

お年寄りの喜ぶ顔に溢れ、コロナ禍で行けなくてもSNSなどで

手に取るように見ることができて、いい時代になりました。

これからもますますお年寄りがいきいきと自分でできることを

思いっきりやれて、毎日の生活が充実する暮らしの場を

どんどんつくっていきたいを思っています。






 

未来が見える

2021年6月10日

前回のブログからあっという間に1ヵ月半以上たちました。

状況は少しずつは変わりながらも根本的な解決に至らず

あちこちへ出かけていることを発信するのも憚られ、静かにしております。

とはいえ、体調には変わりなくおかげさまで元気に過ごしております。

6月の爽やかな風に心癒され、この季節の移り変わりだけは裏切りませんね。




桜の季節はバラへ



そしてこんもりとした丸い形がかわいい紫陽花の季節へと巡っています。

それにしても夏に向けて、2年続きでたくさんのお祭りの中止の発表が相次ぎ、

さすがに心折れてしまうこともあります。お祭りに関わる大勢の皆さんの

経済的な打撃、楽しみを失うことの寂しさ、私たちはどこまでこの苦難に

耐え続けられるのか、この期間で得られるであろう精神的なタフさを

せめて実りととらえて!

こんな中、先日岡山新見市で新見公立大学の学生さんによる企画に招かれ

講義と実技を行ってきました。

その学生さんは京都時代にお世話になっていた兵庫県龍野北高校の卒業生で

青山から学んだ介護の楽しさをもっとたくさんの人に知ってもらいたいと企画し

見事助成金を勝ち取り、立派に実現してくれました。



感染が拡大する中、開催できるかどうかだけが心配でしたが、

できる限りの工夫をし、今のところ一人の感染者も出ることなく数日が過ぎました。


一か月後、半年後の予測が見えない今の状況の中で、

確実に数年後、十年後の明るい未来が見えた瞬間でした。

伝えたことが根付いていること、共感が広がっていることがうれしく

心強い励みになりました。

何十年経っても変わらない、不変で普遍なものをずっと持ち続けて

実践し続けていくことを改めて心に誓った6月の一日となりました。






協力してくださった皆さん、ありがとうございました。

数年前の懐かしい京都での一枚です↓(2016年京都紫野庵)






2017年、龍野北高校での写真 ↓











このときは蜜で密でした!

いい思い出だけで終わらせない。

この子たちが着実に実を結ぼうとしている!

みんなもうすぐ二十歳になります。

十年後、30歳になったとき、そして二十年後40歳になったとき、

どんな社会を作っているのか、本当に楽しみでしかたないです。

 

桜満開の青森から

2021年4月20日

ようやく訪れた春。

去年は桜は咲けども眺めることも許されない空気でしたが、

今年は対策もばっちりで、園内に入ることも眺めることも許されて

あぁ~~本当に春を満喫できることの幸せをかみしめています。








弘前城の桜の見事さに、しばし雑多な世情を忘れ、心がほぐれていくのを感じました。

最近は、すっかりインスタグラムの手軽さにひっぱられてしまい、ブログの更新が

ご無沙汰になってしまい申し訳ございません。

こうして桜の季節に故郷青森で、デイサービスいぶし銀のオープンに立ち会うことが

できて、いろいろあったとしても結局のところ、申し分ない幸せを感じているところです。

10、11日の土日にお披露目会をさせていただき、

事前申し込みをしてくださったご近所様やお知り合いの皆さんが

三々五々とお越しいただきうれしかったです。











入ってすぐの土間に、かまど、階段箪笥、水屋と古道具屋のようなラインナップで

まるで骨董屋さんに入ったようになっております。



お越しいただいたみなさんに、かまどごはんのおいしさを味わっていただくため

早速、かまどに火を入れています。






オープンキッチンはみんなでご飯を作れるような仕様になっています。



古建具、手作りこぎん刺しの暖簾、その奥のお風呂。







大きなお風呂は十和田石でできていて、窓の外には岩木山がのぞめます。






和室からも岩木山。







ほんの短い時間、炊きたてのごはんを食べて、ほんとにほっこりできました。


それぞれのゾーンでソーシャルディスタンスを保ちながらも


人の気配が感じられることに安心して、時の経つのも忘れて


縁側でのんび~りしてってくれました。


居心地の良さは、お墨付き。


これから、お年寄りだけに限らず、子供たち、学生、大人、

みんながいつのまにか集まってくるオアシスになること、間違いなしです。

時が来れば、きっと集まって語り合える場になることでしょう。








 

そこにしかないもの

2021年3月24日

青森は生まれ故郷であり、食べてきたもの、見てきたもの

お祭り、風習、しゃべってきた言葉、それらはあたりまえだった。

大人になって青森から出て初めて、そこにしかなかったものだと気づく。

その大切さ、貴重さ、ありがたさ、好きだとも思っていなかったすべてが

大好きになるという大人あるあるです。



この針箱は自分の母親が長年使っていたもの。



この手洗いは、津軽金山焼という焼き物。




青森の古道具屋でみつけた、青森ヒバでできた階段箪笥。

これはまさしく出会い。いぶし銀に来るためにあったと思う。




津軽こぎん刺し。

昔、津軽では木綿の栽培ができず、庶民は麻の布しか着られなかった。

寒さ厳しい津軽人は、糸を一針一針刺して、びっしり布目で覆うことで

保温と補強をしたという暮らしの知恵から生まれた芸術品。





青森に来れば、まったく珍しくもないリンゴ箱、これも重ねたらいい棚になる。






浴槽の腰掛ける部分は、柔らくて抗菌性の高い、青森ヒバです。

青森の風土で生まれた青森ならではのものをふんだんに使った

田舎館村のいぶし銀。




五能線の終着駅、川部駅から徒歩8分。

3年後にはこちら側に出口ができて徒歩数分になる予定です。



京都での楽ワザ介護塾紫野庵を閉め、青森に作りたいと計画していましたが、

今の社会情勢からみても、介護塾のためだけの建物は作ることができず

青森での塾は見送り、こうして弟子でもある棟方といっしょに

デイサービスを作り、故郷青森での拠点の一つとさせてもらうことにしました。





紫野庵で使っていたものはたくさんの施設へ巣立っていきました。





最後残っていたものは次で使おうと残していましたが、

すべて棟方のいぶし銀で新しい役割を得ることとなりました。

ずっとしまってあったのでやっと日の目を浴びて

みんなに使ってもらえること、とっても喜んでいると思います。

紫野庵を一緒に最後の最後までかたづけ

京都から青森まで運んでくれた棟方に心から感謝です。








大徳寮の縁側に飾ってあった蔵戸の一部↓もいぶし銀の玄関にぴったり。



いぶし銀のお披露目会、4月10日11日は青山おります!

2021年5月からいぶし銀での楽ワザ介護塾定期的に始める予定です。

どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。



おしまい見届け人、棟方、足立さん。

終わりあれば、始まりあり。

別れあれば、出会いあり。

切れてしまったと思ってもどこかでつながっている。

いつかまたどこかで再会し、

またいっしょに歩み始めることもある。

春は気持ちよく背中を押してくれる。

さぁ、勇気を出して、一歩!




 

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