読書
2015年9月4日
又吉直樹大フィーバーはまだ続いていますねぇ。
『火花』を手にするのが気恥ずかしく、いつかブームが下火になったころに
じっくり味わおうかなと考えています。
で、最近「じゃない方」というくくりで、陽のあたらない方とか便乗しちゃってる方というか、
まるでラッキー枠のような扱われ方ですが、それはそれですごいことなんですよね。
テーマが「要介護老人」と来たら、芥川賞だろうがなんだろうが気になる。読まないわけにはいかない。
あ~~~~、読まなきゃよかった。
でも読むべくして読まされたんだろうな。
著者はまだ30歳になったかならないかの若さ。自分の子どもの年代。
この年代の若者が、しかも介護の世界にいるわけでもなく、小説というスタイルで
書いているんだから、どうせ、ステレオタイプな内容なんじゃないのと
たかをくくってしまってたから、なおさらぐさっと
そのとおりだよ、羽田君。
おっしゃるとおりだよ羽田君。
オトナであるワレワレがあがいているだけで、なんともかんとも、
行っても行っても砂上の楼閣しかないんじゃないかと
果てしなく絶望感にかられるときがあるんだよ、羽田君。
でもがんばる。がんばってみる。進むしかない。このままでいいわけないもんね。
ありがとう。羽田君。
友だちでも息子でもないけど、嬉しかったです。
ここまで書いて読んでみたくなったあなた。
めっきり日暮れが早くなった切ない初秋の夜のお伴に。