10月に入り、暑さが収まらずどうなるのかと思っていたのですが
北海道に着くとすっかり秋が深まり冬がすぐそこまで来ているのを感じます。
北海道、雨竜郡『沼田町』。広い北海道の中央からやや北西部に位置しており
穀倉地帯が広がり、森林資源、地下資源溢れる山岳地帯で占められています。
この町の始まりは
1894年明治26年、富山県小矢部市出身の沼田喜三郎氏が一八戸の住人を
誘い入植されました。
そしてこの沼田さんの名前から「沼田町」と命名されたとのことです。
小矢部市から人もお祭りも(夜高祭り)連れ、町の創生から
発展まで尽力されたということです。
富山には、夜高祭りというあんどんをぶつけ合うお祭りがいくつもあります。
これは小矢部市の津沢夜高祭りが原型ということです。
こちらでは8月末に盛大に行われているようです。
沼田町は炭鉱の町でもありました。
明治鉱業という会社が1930年昭和5年に開業した昭和炭鉱、
とても良質な石炭が取れ、留萌港も近くにあり、全国に石炭を出荷することも
できてそれはそれは栄えていたようです。
ご存知のとおり、エネルギーは石炭から石油へ変わっていき、
1969年昭和44年閉山となりました。
エアコンしか知らない世代の人からしたら、この黒いものが
石炭で、ほんの50年前まで普通に使われていたなんて信じられないでしょうね。
冬の朝学校へ行ったら、用務員さんがバケツに石炭を入れ
各教室に運び、冷えきった教室の石炭ストーブにマッチで火をつけ
赤い炎がついていったシーンを思い出します。
このSLは、昭和炭鉱で実際使われていたクラウス製SLで
今は、歴史遺産として展示されています。
素晴らしい歴史を感じながら、この沼田町を作ってきたお年寄りが
暮らしておられる沼田町で研修をさせていただきます。