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そこにしかないもの

2021年3月24日

青森は生まれ故郷であり、食べてきたもの、見てきたもの

お祭り、風習、しゃべってきた言葉、それらはあたりまえだった。

大人になって青森から出て初めて、そこにしかなかったものだと気づく。

その大切さ、貴重さ、ありがたさ、好きだとも思っていなかったすべてが

大好きになるという大人あるあるです。



この針箱は自分の母親が長年使っていたもの。



この手洗いは、津軽金山焼という焼き物。




青森の古道具屋でみつけた、青森ヒバでできた階段箪笥。

これはまさしく出会い。いぶし銀に来るためにあったと思う。




津軽こぎん刺し。

昔、津軽では木綿の栽培ができず、庶民は麻の布しか着られなかった。

寒さ厳しい津軽人は、糸を一針一針刺して、びっしり布目で覆うことで

保温と補強をしたという暮らしの知恵から生まれた芸術品。





青森に来れば、まったく珍しくもないリンゴ箱、これも重ねたらいい棚になる。






浴槽の腰掛ける部分は、柔らくて抗菌性の高い、青森ヒバです。

青森の風土で生まれた青森ならではのものをふんだんに使った

田舎館村のいぶし銀。




五能線の終着駅、川部駅から徒歩8分。

3年後にはこちら側に出口ができて徒歩数分になる予定です。



京都での楽ワザ介護塾紫野庵を閉め、青森に作りたいと計画していましたが、

今の社会情勢からみても、介護塾のためだけの建物は作ることができず

青森での塾は見送り、こうして弟子でもある棟方といっしょに

デイサービスを作り、故郷青森での拠点の一つとさせてもらうことにしました。





紫野庵で使っていたものはたくさんの施設へ巣立っていきました。





最後残っていたものは次で使おうと残していましたが、

すべて棟方のいぶし銀で新しい役割を得ることとなりました。

ずっとしまってあったのでやっと日の目を浴びて

みんなに使ってもらえること、とっても喜んでいると思います。

紫野庵を一緒に最後の最後までかたづけ

京都から青森まで運んでくれた棟方に心から感謝です。








大徳寮の縁側に飾ってあった蔵戸の一部↓もいぶし銀の玄関にぴったり。



いぶし銀のお披露目会、4月10日11日は青山おります!

2021年5月からいぶし銀での楽ワザ介護塾定期的に始める予定です。

どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。



おしまい見届け人、棟方、足立さん。

終わりあれば、始まりあり。

別れあれば、出会いあり。

切れてしまったと思ってもどこかでつながっている。

いつかまたどこかで再会し、

またいっしょに歩み始めることもある。

春は気持ちよく背中を押してくれる。

さぁ、勇気を出して、一歩!




 

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