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横浜プレ大会報告

2016年5月9日

苦しくて泣けて 楽しくて笑った

                 参加者さんの感想から




5月1日 GWまっただ中、家族連れでにぎわう横浜、ランドマークタワー


あれからもう1週間たつと言うのに、心に渦巻く熱なのか、何のか、


整理できないまま過ごしています。


まず、お忙しい中ご参加くださったみなさま、本当にありがとうございました。


そして、発表してくださった5施設の皆さま、お疲れ様でした。


発表者も全員参加料も払い、交通費も自費でみんなが手弁当で創り上げた大会でした。




85名の参加をいただきました。




ランドマークタワー25階からの眺めです。




受け付けは、青森グッズが並んでいます。





京都プレ大会は、テンション上がり過ぎて、ただただお祭りのように


終わってしまって、ほんとに伝えるべきことが半分も伝えられなかった気がして


『楽しく伝える』のコンセプトは若干残しながらも、しっかり伝えようと


発表者全員、あまり動きは無く、話と写真を中心に発表していただきました。


あくまで、本大会に向けたプレ大会。RX組とご縁のある施設にお願いしています。


楽ワザを学び、身に着け、実践した結果、お年寄りがどれほど輝いたか。


主役のお年寄りを輝かせようと必死になることで、何に気付いたのか。


五者五様のそれぞれの特徴がにじみ出た発表でした。


発表した順で


千葉県、デイサービス一休さん。京都大会では、若さあふれるよさこいを踊ってくださいました。



お年寄りが若者たちに付き合ってくれていた。


認知症で、歩くのもむずかしいと思い込んでいた利用者さんに


お風呂の入り方を一生懸命レクチャーして自分たちがお風呂に入れるようにしたと


思っていたら、どうもお年寄りの方が自分たちに合わせてくれていたと


この発表を作っている間に気付いたという、ほのぼのとした発表でした。


お年寄りさんが大好きな草津節に合わせて、newよさこいを作って


踊ってくれました。場が明るくなりますね





次は、青山の出身地、青森県の発表。


介護老人保健施設 幸陽荘 さんです。


移転新築して、心機一転、お年寄りが元気になる施設をめざし、取り組み始めました。



ゆとり世代のO君が、いい感じの力の抜け方で、青森県の名物をまず説明してくれています。




次に青森県を代表する果物、りんごに関する説明です。(JA弘前的な)


これが長い、詳しい、重い。だけど納得


りんご農家ってこんなに大変なのかと


そして話しの主役は、りんご農家の方でした。




りんご一筋で生きてきたTさんの、りんごに対する情熱がよく伝わりました。




りんご農家さんは、りんご畑でその場でりんごを割って食べます。

包丁など使わず、素手で、ぱっかーんと。

さぁ、力自慢の方、前へ出て割ってみてください

北海道から来た元ラガーマンが見事割りました。

静岡から来た元ラガーマンは、練習で割れましたが、本番で割れませんでした

なんとなく、ゆとり世代のほんわかさは、会場を一気に和ませてくれて

ガツガツ、きちきち世代は、「若さってこういうことね」と。

あぁ、力を抜いて、こんなふうにお年寄りと接するとお互い幸せなのかもと反省の声も

ありました。

次に、愛知県特別養護老人ホーム千両荘のみなさん。

きっかけ、実践中、その後という3段階の「とき」を3人がお話しされました。



まず、改革のきっかけとなった台風の目、Mさんが「変えなくては」と

決死の覚悟で先陣を切る情熱ほとばしるお話し。

そして次に



運動神経抜群、現役波乗りジョニー、Hさんが、

「波に乗るのは得意」と、目の前に現れた青森訛りのおもしろおじさん青山の

介護技術に釘づけ。

三河弁で「どぐやしい」と、技術習得に躍起になっていく様子と、さらに、お年寄りにゆかりの


ある場所へどんどん外出していく楽しさを話されました。


そしてラスト、Kさん。

どんどん起きていた波は引き、凪ぎの海のような現場で

出身地が同じだとわかったおじいさんに

地元で長く続く夜中がピークのお祭りに、一緒に行こう、と言いながら

結局行けずじまいにそのおじいさんは天国へ…。





自分は何をしていたんだ?と

行けない理由を人のせいにして、

行かせなかったのは自分自身だったじゃないかと。

高校野球で鍛えたがっしがしの肉体に、繊細な心がきらりと光ったKさん。

お年寄りになりきる と決意表明をしました。さぁ、楽しみですね

続きは次回の本大会かな?

さて、つづいては、千両荘さんがずっと後ろ姿を追ってきた

同じく愛知県、特別養護老人ホームすずの郷さんの皆々様です。


この発表を作るまで、二転三転、五転六転、いつもいつもありがとうございます。

たどりたどっていくと源泉はここから湧いてきたのだと。






ここでは説明しつくせない、利用者さんのあたたかくも切ない心の内が

迫ってきます。励まされていたのは、自分たち。

できないと思ってしまうのが可能性に挑戦しようとしていない自分たちで、

不可能を可能に変えていく底力を見せてくれるのは

やっぱり一度大きく傷ついた人間なのだなと。

人間の心は、どんなに絶望に落ちようとも、必ずそこから這い上がれる。

這い上がるために必要なのは、身体の機能以上に、行きたい場所や

叶わなかった後悔をもう一度取り戻そうとする力だった。

出かけてみてわかる本当の気持ち。

心の底に眠らせてふたをしてしまった無念の気持ち。

もう一度、挑戦してみようと、そのふたをどう開けるか。

毎日、毎日、一歩ずつ歩を進めることしかないのです。

近道はない、自分の力だけを信じて、一歩一歩と。

最後は、京都、京丹波町のデイサービスひだまりのSさん。

ひだまりでは開設8年目で、延べ11人の方を看取り、

いちばん最近看取ったのが、京都プレ大会のあとすぐに旅立たれた『こはちゃん』です。

その方は、ひだまり創設以来、最大の支援者であり功労者であり、

ひだまりを実質築き上げてくださったといっても過言ではない、

Sさんの実の祖母なのです。




Sさんは、おばあさんを看取るまえに、実の父親をひだまりと自宅を行き来しながら

看取った経験から、家族としての動き、職員としての動きを自覚し、

家族にしかできないことと、家族にはできないこととが明確になり、

家族にはできないことをさりげなくすっと動いてくれる他の職員の動きに

素直に感謝して委ねられるようになりました。

『こはちゃん』の看取りにあたって、孫としてできる最後の家族旅行に行き、

職員は職員にしかできないこはちゃんの秘めた恋人のお墓参りに行き

こはちゃんの心残りを見事にひとつひとつ叶えていきます。

いちばんの心残りを、Sさんは家族みんなで解決し、

こはちゃんは、安心して見事に大往生を遂げます。

人の一生、そしてその最期はどうあるべきか。

身近な家族だからこそ、ここまで掘り下げ、チームワークで

すべて成し遂げる力。恐れ入りました。


そこへ場壊しかのように、いつものI葉くん登場



ひだまりでは、お年寄りの温かいお心で、この弾き語りは歓迎されているようですが

一参加者として涙に暮れていたI葉くん、せっかく京都からミュージシャンみたいに

ギターを背負ってきたんだから、やっていただきました。

ほんとに涙と笑いとちょうど半々の、GWの横浜ナイト

ばかばかしいとお笑いの方ももちろんおられたと思います。


でも、真剣に必死に模索しています。

試行錯誤の錯誤 かもしれません。

今私たちにできること、前へ向かって進むこと。

お年寄りは宝です。元気を出してもらいたい。

もともとある力を眠らせたくはありません。

最後まで使っていただきたい。

その試行錯誤ぶりを発表してください。

発表までいけないなという方は、ぜひ見に来てください。

本大会京都大会は、7月17日です。

そしてKOKORO JAPAN は

  
TAKARA JAPAN へと名称変更いたします。
  
  なぜなら、みんなKOKORO ありきでした。
  わざわざ KOKORO なんて言う必要なかったです。
  きらきら輝く 宝 を みんなで 活かしましょう




横浜の夜はキラキラきらめき、これもまた日本の宝なのですね。



みなさ~~~ん、次は夏の京都でお会いしましょう

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